くちぶえ番長
最終章、主人公たちが「いつまでもたえることなく、友だちで
いようーーっ」て歌いだすともういけません。(笑) ジワ~っと
目頭があつくなってきました。
目をつむり寝たふりをしながら、必死に涙をこらえました。笑
ここは電車の中、「泣かないようにくちぶえをふく」ワケには、
いきません。^^;
先日読んだのは、「小学校五年生」でしたが、今回は小四の
男の子が主人公。くしくもウチの三男と同じ4年1組。(と言っ
てもウチは2クラスしかありませんが。笑)
この小説は、雑誌「小学四年生」に1年間連載されたものに
加筆修正されて、文庫本化されたものです。7月1日発売の
新刊ほやほや。
ま~何というか、重松清ど真ん中の痛快青春小説小学生版
とでもいいましょうか。元々、小学生向けに書かれているので、
文字は大きいし、難しい漢字にはルビがふられています。
40歳を超えた主人公ツヨシは、ふとしたきっかけで小学生の
ときに書いた「秘密ノート」をみつける。それは30数年の歳月
を一気に飛び超えるタイムカプセルでした。
秘密ノートには、転校生の女の子マコト(真琴)が巻き起こす、
おもちゃ箱をひっくりかえしたような、キラキラしたさまざまな
出来事が書かれていました。
ちょっと気弱のツヨシに、曲がったことが大キライの「くちぶえ
番町」マコト。陰険優等生のおツボネさま、不器用なジャンボ、
「余り」の高野さん、サイテー6年生3人組の「ガムガム団」。
親友だったツヨシのお父さんとマコトのお父さん。飼い犬の
老犬ワン、友だちのタッチ、ツヨシのママ。みんなキャラが、
たっていてそれぞれにイトオシイです。^^
石原千秋先生の分類から言えば「小学生には淡い恋がお似
合いだ」のジャンルですが、「子供であること」、「友情の法則」、
「学校という空間」、「気持ちのレッスン」、「親子は同じ人間に
なる」などすべての要素がこの小説に詰まっています。
国語の先生からみれば、入試国語素材の宝庫に映るでしょう
ね。ビミョーな「気持ち」を読み解くのが読解力ですから。小学
生でこの小説の良さがわかれば、もうリッパな大人ですね。^^
14話あるエピソード中で、第10話「泣きたいときには、くちぶえ」
は、入試問題に一番とりあげられそうなお話です。いずれにして
も今年上半期、一番のオススメですね。
電車の中で読むときは、気をつけて下さい。笑
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コメント
興味深いのですが,私もブルックシルクさんと同じ状況に陥りそうなので,とりあえず読むのはやめにしておきます。ひとりで本屋さんにでも行ったときに斜め読みしてきます。バッテリーの映画でも涙腺が緩んでたいへんだった経験があるので・・・。
それにしても電車内でたいへんでしたね。私も以前,正面に座っていた女性がいきなり涙を流し始めて驚いた覚えがありますが,ブルックシルクさんがおいおいと泣いていたら,皆さんびっくりしたでしょうね。
投稿: tomahawk | 2007年7月14日 (土) 11時40分
tomahawkさま
「マコト」は、なかなかいませんが、おツボネさまやジャンボ、高野さん、ガムガム団は日本全国どこの学校にもいた(いる)ような。
この小説は読んでいて本当に痛快です。世の中割り切れないこと多いですし、それがブンガクのテーマとなる訳ですが、小説読みのワタシとしては理屈をこねくるよりも痛快の方が好みです。トシのせいかな?^^
マコトのような女の子は、中学、高校にいくと実際には「浮いてしまう」傾向にあるので、マコトのその後は小説にならないですね。この小説でもずっと小4のまま生きていると書いています。小5でも、小6でもない。
それにしても、重松さんがしかける舞台装置といい、伏線といい、ディテールといい見事な小説です。
投稿: ブルックシルク | 2007年7月14日 (土) 12時35分
番長という言葉が、懐かしいですね。先日、娘に番長って、どういう意味と聞かれて困りました。
今、私の通勤電車の楽しみは『エイジ』を読むことです。読んでいると不思議と忘れていた中学生の頃の思い出が蘇ってきます。今の自分は小説の中のエイジの両親と同じ世代なのにおかしいですね。
『エイジ』が読み終わったら『くちぶえ番長』を読んでみたいと思います。
投稿: 本牧タロウ | 2007年7月14日 (土) 19時31分
本牧タロウさま
>先日、娘に番長って、どういう意味と聞かれて困りま
>した。
番長は、ツルマない。強きをくじき弱きを助ける。
曲がったことが大キライ。そして、夕焼けが似合う。笑
「くちぶえ番長」是非2回読んで見てください。^^
投稿: ブルックシルク | 2007年7月14日 (土) 22時32分
私の昨日「購入したてほやほや」で、こちらの記事を読ませて頂いて驚きました!
ちらっと読んで、「小4の娘にも読ませてみたいな。」と思い購入したのですが、自宅でちょろっと読んだだけで「重松ワールド」にはまってしまいそうです^^;
今読んでる灰谷先生の「天の瞳」が終わったら、読んでみたいと思っています。(入試に出るかどうか?は別として、素晴らしい作品ですね^^)
投稿: おおさんしょううお | 2007年7月15日 (日) 17時48分
おおさんしょううおさま
>「小4の娘にも読ませてみたいな。」と思い購入した
>のですが、自宅でちょろっと読んだだけで「重松ワー
>ルド」にはまってしまいそうです^^;
重松さんの作品には、子供に読ませられないものもありますが、この小説は文句なしに「読ませたい」一冊
ですね。心情読取りのテキストとしてもいい教材だと思います。
投稿: ブルックシルク | 2007年7月16日 (月) 21時33分
出ましたよ~!
今回の合不合予備②に、重松作品が!!!
『小学五年生』の「ケンタのたそがれ」でした。
一応息子も読んでいたのですが、
これが有利に働いたのかどうかは?です(笑)。
もうひとつの読解問題は、
内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち」でした。
上半期一番のオススメとは心強いです。
さっそく『くちぶえ番長』も買ってみます。
投稿: ぞうさん | 2007年7月16日 (月) 22時27分
ぞうさんさま
>出ましたよ~!
出ましたか!笑
四谷大塚の模試作成のご担当と出典探しで共鳴するところがあるようです。(ホンマかいな)
>もうひとつの読解問題は、
>内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない
>若者たち」でした。
内田樹さんも「先生はえらい」をはじめ、中受常連になってきた感がありますね。
物語文だけでなく、論説文の予想も実はいくつか候補があるのですが、これはまた改めて。(もったいつけんなぁ~、笑)
投稿: ブルックシルク | 2007年7月17日 (火) 01時30分